私が大学生2年生だった時、一級上の先輩とある賭けをしました。その賭けとは、「向こう1ヶ月の間に、お互いが『これは!』と思うような人から名刺を貰う。そんな名刺を5枚集めた方が勝ち!」というものでした。
私には勝算がありました。当時、マンションの隣りに住んでいた女性がフリーライターで、その人に紹介してもらえば有名人の名刺の5枚くらいは簡単に集められる、と考えていたのです。或る晩、私は隣人の女性を訪ね、玄関先で「どなたか有名人をご紹介いただけませんか?!その方の名刺をいただきたいんです。」とお願いしました。その女性は「すぐに行くから」と、近くのスナックで私に待つよう言いました。
指定されたスナックで暫く待っていると、その女性が現れました。メークを落とした後だったので、サングラス姿でした。ふだんは気さくな方なのですが、「例え隣人でも、世間の目もあるから独身男性は部屋に上げないようにしているのだ。」と告げられ、「ああ、大人というのはいろんなことに気を遣うものなのだな。」と思ったことを憶えています。
その女性は「例えば・・・」と言って、当時人気のあった芸能人から国会議員になった女性の名前を挙げ、「xxxxさんだったら紹介はできるわよ。でもね・・・、私が君をxxxxさんに紹介して、君はxxxxさんに何を返せるの?!xxxxが君に会って『良かった!』と思えることって何かある?!」 ・・・何かでぶたれたようなショックを受けました。・・・元タレントで当時誰もが知っている国会議員の方に「会って良かった」と思っていただけるようなセールスポイントなど何もありません・・・。私は先輩と軽々しく交わした賭けのことを後悔し、隣人の女性に有名人を紹介いただくことは諦め、その場でその女性に「自分が甘かったです・・・」と詫びました。
数日後先輩にこの話しをし、賭けに負けたことを認めると、先輩も「実は俺も似たようなことを言われたんだよ・・・」と打ち明けてくれました。そしてお互い、「将来は自力で有名人と名刺が交換できるようになろう!」と誓い合いました。・・・その誓いは全く果たせていません(苦笑)。
前回の記事で、私は皆さんに「人脈を作りたいなら年上の人と付き合うことだ」と申し上げました。でももし年上の人の輪に入ろうとするならば、それなりの覚悟が必要です。私が隣人の女性に言われたように、皆さんも「君は私に一体何をしてくれるのかな?!」という問いかけをされるかもしれませんよ。
皆さんも社会人になると分かると思いますが、社会人って意外と忙しいんです。まさに「タイム・イズ・マネー」です。一緒に居ても得るものが無い(少ない)人とは一緒に居たくない、というのが本音でしょう。皆さんにとっては、年上の人たちの輪の中に入るというだけでもウザったい、面倒なことなのに、その上輪の中に入ったら入ったで、「君は私に何をしてくれるの?!」「君と会って何がプラスなの?!」なんて言われるようでは、たまったものではないですね。でも「人脈を作る」というのは、そのくらいの覚悟が必要なことなんです。
少し脅かし過ぎたかな?!^^ゞ でも実はそんなに心配したものでもないんです。と言うのは、「人は何でも一つくらいは得意なこと、好きなことがある」からです。その自分の得意分野や好きなことを、とことん突き詰めれば良いんです。例えばあなたがサッカーが好きで、もしどこかのJリーグのチームの熱狂的ファンなら、その話題で年上の人とも意気投合できますよね!?そういうところからでも人脈って広げられると思うんですよ。
ですから若い皆さんには、できるだけ早い時期に「何か一つ『これなら他人に負けない』と自慢できるくらい熱くなれる」ものを見つけて欲しいと思っています。自分を磨くこと、それが人脈作りの一番の鍵ですね。
最新コメント