おとこゴコロ
2006年04月29日 12:25
ハッピーサタデー。デコです。ひさびさの休日? とおもったら、モーまちがい。モーっとしっかり働けよデコということで、ハッピーサタデー!
いま読んでる小説がぐぐっときてます。垣根涼介著「ゆりかごで眠れ」中央公論社刊です。

ハードなキレが気持ちよいマフィアロマネスク小説(なんてジャンルないか)です。デコにもすこしだけ残留している「おとこゴコロ」をくすぐるのです。
南米コロンビアと日本をベースに、幼少のころ親子で日本から移民した移民2世の主人公リキ・コバヤシ・ガルシア(35歳)が、孤児に陥った幼少から少年時代を経て生き延びるために、やがてマフィアのボスとしての人生を受け入れる、その生きざま(小説なんだけどね)にぐぐっとくるのですよ。生と死。血と愛。男涙と孤高なオトコ感がいーのよ。しびれー。
で、平行して、まったく関わりあうはずのなかった、どこか崩れたハポネス&ラティーノ男女のサブキャラたちがリキを中心にぐるぐる展開してくるわけです。物語が。
おとつい買って、全500Pもあと少し。あるサブキャラとリキがついに邂逅してしまい。「キャー。これからどーなんじゃー」てな、ドキドキまさに一気読み。
ここらへんの展開の妙とキャラクター設定、その心理描写はとーってもこの作家はステキ。たしか2、3年前に何気なく本屋さんで手にとった「ワイルド・ソウル」という作品の男涙にも、僕はむしゃぶりついたのでした。
そんなにハードボイルドものは好んで読まない僕だけど、この小説の中で養母がリキに語りかける言葉。
自分の心を檻に入れちゃいけない。
憎しみはね。檻だよ。
もっと明るい、世界に行くんだ。
なんて、ディテイルが丁寧で緻密な文章に出会うと、どんなジャンルのものでも、小説でも、エッセイでも、ノンフィクションでも、コラムでも、はたまた企画書でも、ぐぐっと惹かれてしまうなあ。
そんな文章に出会うと、全部はとうてい無理だけど、その文章のエッセンスのかけらぐらいは見習いたいなーと、読了後にいつも静かな満足感と一緒にふと思うのでした。
きっと今日も、道を歩きながら読むようになった僕は、
階段とかでつまずくんだろうなー。
今日も生きざま更新中! 山口デコ


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