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山口デコ
71年生まれ・おとこ。幼少のころより2人の姉に徹底的に女らしさを叩きこまれる。...

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Deco 2.0?

2006年08月01日 23:59

デコですこんばんは。

今日はデコなつかしのニューヨーク無邪気(反省)時代の朋友?である、インターナットを使った新しいビジネスモデルというか、新しいサービスのしくみを日夜こねくりまわして、いま世にだそうと奮闘している友人と何年かぶりにランチ。

いま、彼がリアルに動かしているインターネットとビジネスについてのお話を、まるでウエブ0.0な無知なデコ(例:『トラックバックって何の役に立つのさ? 勝手におのれのページにリンクがはられる? ずうずうしいこったわなー』 『情報リテラシー? そいつの言ってることは会って目を見てはじめてわかるよのうー』などなど)に、それはそれは、キャラメルをかんでふくめるようにお話をしてくれました。

彼曰く、僕たちグラフィックデザインのフィールドと彼のウエブのフィールドは、2億3000万年の胸騒ぎ(古)ぐらい近いのだから、毛嫌いせず(そういうわけでないのでだけど)飛び込んできなよーということでした。まして、それぞれが抱えている問題も同じように深刻なんだから!と。

その問題とは、グラフィックデザインもウエブの世界も、業界の流れとして「労働集約型」の仕事に集中しはじめていること。
「労働集約型」の仕事とは、提供する商品やサービスに多く投入された経営資源が「労働力」、つまり「人員と時間」を多く投入して作られた商品やサービスを提供する仕事のこと。

もっと下世話に言えば、どれだけ多くの人が、どんなにくされ安い報酬にも関わらず、徹夜だろうが土日出勤をしようが、約束の納期までに納品することができるかが勝負の仕事。

あれれ?デザインってのは、頭を使ってなんぼでは? 特化された「知識」や「技術」をフル稼働して成り立つ仕事、つまり「知識集約型」。英語で言えばナレッジワーカーではないのかしら?と思ったあなたは、賢くもあり、無邪気でもあります。

コンピューター技術の発達がもたらしたデザイン業界の革命(古)(ウエブはそもそもコンピュータ技術がありだからちっと違うのか?)、いわずもがなのデザインの現場のDTP(デスクトップパブリシング)化は、作業の効率化をはじめ、さまざまな恩恵を僕たちにもたらしてくれたのは事実。

一方で、誤解を恐れず言うけれど、年齢や経験値に関わらずどんなにパープリンなデザイナーでも、クライアントから見れば、ある程度の出来上がり(カタチ)に映るデザイン物をつくることができるようになったのも事実。

ここ、4、5年で僕が実感として感じるのは、クライアントの担当者や、クライアントとの窓口となる代理店や印刷会社の担当者に「とりあえずカタチしてよ」という要求がとても強く根づいてしまってきたこと。

それは「失われた10年」がもたらした平成不況のせいなのか?  DTP化=コストダウンという幻想がもたらしたデザイン業界の自業自得の結果のなのか?

いずれにせよ、世は平成18年。そのような浅い要求で、クライアントのオーダーを満たすことができるデザイナーは、それこそ億千万♪億千万♪と巷にあふれているのです。

その結果どのような競争がデザイン業界で起きてきたのか?
「うりゃー! 2割、3割、4割、5割引きはあたりまえー!」のダンピング合戦が起こったわけです。なんでみんな声を大にして言わないんだろう?事実でしょ。

クライアントは、コストダウンがはかれるわけだから、表面上の未来はハッピーに近づいたようにみえる。
ところが、僕たちの視点からどのようなことが起きたかといえば、

・コストで勝負しようとする短絡的な(営業)担当が増える(過剰な値引き合戦につながる)
・同じ労力を必要とするが利益を確保するために、かかる費用をおさえざろうえない

そのために
・人件費のかからない若手のデザイナーに仕事が集約される
・または、人員が確保てきずマンパワーでカバーする

よって
・パフォーマンスが落ちる

つまり
・かえってデザイン労力(費用・時間)かさむ(徹夜・低報酬)
・ディレクター・デザイナーの知識が消耗される

そして間違いなく
・広告として、出版物としての「品質(クォオリティ)」が落ちる

結果、クライアントの
・商品/サービスが売れなくなる

という悪循環をしっかりと繰り返し、熟成してきてしまったわけです。

おっと、いつのまにデコ“グチ”になってきたなあー。

じゃー。このまま指をくわえて、流れにまかせるままなのか? いつまでも徹夜をするのか?(徹夜が嫌だっていってるわけではない)どうするのか?
ってことを、僕たちディレクターの一人ひとりがまず意識しなければならない課題だし、デザイン会社それぞれの課題でもあるのですね。

それは僕たちデザインに関わる人間が、社会の「どこで」「どのように」関わっていく(いきたい)のか?
そんなことから意識していかなければならないとも思う。

そんな僕のいまの意識の矛先は、ずばり「教育」に関わるデザイン。

その結果として必要になるのであれば、(友は必要だ!ということでしょう)ウエブのフィールドに飛びこまなければならないでしょう。

次回はそんな「教育」をテーマにデコーン!


今日も生きざま更新中! 山口デコ

Special thanks to SYUZI

コメント

■この記事へのコメント

デコさん、こんにちは。
「労働集約型」といえば、ワタシが関わっているIT業界もそうです。
知的労働と思われがちなシステム開発のプロジェクトも、内実はどりゃーっな力技で進めていることがおおうございます。
しかも最近はオフショア(人件費の安い海外で開発を行うことでコストを下げる)の波が押し寄せ、値下げ競争がより激化しています。

なぜ そんな状況が起こるのか、それをどうやって回避したらよいのかなどについて書かれた「デスマーチ」というご本があります。
デザイン業界にも共通する部分があると思いますので、読んでみてくださいましまし~。

>ばんちょ〜さん
こんにちは。コメントありがとうございます。なるほど、システム開発の現場もなのですね。誰がいちばん利益を享受しているのかしら。いやいや「誰も××」なのかしら。

そういえば、オフシュアと言えば、だいぶ前に大手印刷会社の海外事業部の方から、上海のデザインプロダクションとの提携を進めているとかいないとかのお話を聞いたなあ。なんでも現地のデザイナーは恐ろしくハングリーで日本のデザイナーはいつか負ける時がくるぞぞぞー。てなことも。

『死の行進』読んでみたいなー。

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