The Books:渚にて
2009年06月12日 0:00
『渚にて』
ネヴィル・シュート
佐藤龍雄訳
創元SF文庫
核兵器が飛び交う第三次世界大戦で死滅した北半球から南下する「核の冬」が迫りつつあるオーストラリアに住む人々と、戦禍をまぬがれオーストラリアにたどり着いたアメリカの原子力潜水艦の船長との、「その日」までの日常がひたすらたんたんと過ぎていく。
「死」を目前にして人はこんなもんなのか? いやそんなことないだろう? いやこんなもんだろう? の絶妙な間を保ちながら結局最後まで読み進めてしまった物語。
1957年にこういう物語が世に出たってところにもキモチが飛んじゃうけど、巻尾までまったく波がないのに不思議と退屈しない物語。そういうところに物語の普遍性が隠されているのかもしれないね。
今日も生きざま更新中!
山口デコ


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